パチンコ業界のマーケティング支援を行うエムズ(M’s Marketing)は、第104回「パチンコ景気動向指数(DI)調査」の結果を公表した。調査は2026年3月12日から31日にかけて実施され、全国のパチンコ店経営企業56社(85地域)が回答した。
過去1カ月の収益や売上などから判断される「全般的業況」は±0ポイント(=ポジティブ回答の割合とネガティブ回答の割合の差を表したスコア)となり、3カ月前の前回調査から23.6ポイント上昇して「曇り」まで回復した。3カ月後の見通しは8.2ポイント(曇り)と、さらなる改善が見込まれている。
企業規模別では、大規模事業者が8.3ポイント(前回比27.3上昇)とプラスに転じた。中規模事業者は±0ポイント、小規模事業者は▲6.7ポイント(前回比37.7上昇)となっており、いずれも前回から大幅に良化している。3カ月後の見通しについては、大規模事業者が25.0ポイントまで上昇すると予測している。

出所:エムズ(エムズマーケティング)
20円パチスロの稼動は今後も好調の見通し
稼動状況を遊技料金別で見ると、パチンコとパチスロで明暗が分かれる結果となった。
4円パチンコ: DI値は▲59.5ポイント(雷雨)となった。前回比で8.6ポイント上昇したものの、依然として厳しい状況にあり、3カ月後も▲57.1ポイントと低迷が続く見通しである。
20円パチスロ: DI値は40.0ポイント(快晴)を記録し、前回から28.9ポイントの大幅上昇となった。このDI値は大規模事業者において62.5ポイントと顕著に高い。人気機種を多台数導入できた資本力が、20円パチスロ部門の稼働の差に表れたのだろう。3カ月後についても40.0ポイント(全体)と、現状を維持する極めて好調な見通しとなっている。
経営上の課題については、全規模で「設備・運営費の増加」が上位に挙がった。
- 小規模事業者: 「メーカーの遊技機販売の縛り」が60.0%で最も高く、次いで「設備・運営費の増加」、「人手不足・人材確保」が続いた。
- 中規模事業者: 「設備・運営費の増加」と「他の同業者との競争激化」が52.9%で同率1位となった。これに、「メーカーの遊技機販売の縛り」、「人手不足・人材確保」が続いた。
- 大規模事業者: 「設備・運営費の増加」が58.3%で最多となり、次いで「人件費の増加」が54.2%、「他の同業者との競争激化」が50.0%と高い割合を占め、小規模事業者や中規模事業者とは課題感が異なることがうかがえる。

出所:エムズ(エムズマーケティング)
依然として深刻な人手不足
今後3カ月間の販売管理費の支出見込みにおいて、「人材確保・教育訓練」は28.6ポイント(前回比15.6上昇)と目立った上昇を見せた。これは新年度に伴う新入社員の受け入れによる支出増加という季節要因と考えられる。また、「設備機器投資②(各台計数機など)」は▲5.4ポイントと、3カ月間の調査から20.6ポイント低下した。これは年末に改装を済ませ、設備投資がひと段落したことの表れと考えられる。
主要指標のひとつである「雇用人員の充足感」については、全体で▲45.9ポイント(雷雨)で、依然として深刻な人手不足にあることが浮き彫りとなった。新年度に入る3カ月後についての見通しも▲44.7ポイントと、改善の兆しは見られない。
【調査概要】
- 調査対象: 全国のパチンコ店経営企業
- 実施時期: 2026年3月12日〜3月31日
- 調査方法: FAXおよびWEBアンケート
- 有効回答: 56企業、85地域
- 算出方法: 「良い」の回答比率から「悪い」の回答比率を差し引いたDI(Diffusion Index)値を使用(+100〜-100)
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