「店長になりたい」と思って入社してきた社員はごく少数ということもあり、店長層の目には、「最近の若手は指示待ちで、自分から動かない─」と映るようだ。しかし、入社3年目程度までの時期に仕事の楽しさを知ってもらわないと、当人も「何のためにここで働いているのかわからない」という気持ちになり、早期離職に繋がりかねない。
こうしたホール企業の悩みに対して、パック・エックスが提案しているのが、集合型研修とオンライン研修のパッケージ「エネ・オレ」だ。
集合型研修の大きな特徴は、ゲーム形式で、グループの仲間と知恵を出し合い他のグループと競うよう設計されている点。同業他社の社員と一緒に参加するグループワーク型の研修であることに加え、グループ内で意見を出し合うという交流があることで、参加者に新たな視点と刺激をもたらす。

サブスクリプション型のサービスのため、定期開催される研修に社員を1人から何人でも、何度でも参加させることができる。現在、ボードゲーム形式の店舗運営シミュレーション、謎解き脱出ゲーム形式によるチームビルディング研修など業界に特化した18種類のコンテンツが用意されている。各社の課題に応じて最適な内容を選択できるし、講座ごとに参加させる社員を選ぶことができる。
ぎりぎりの人員で店舗を運営している中小規模の企業にとっては、教える側の負担がないこともメリットだろう。
体験型研修は主体性を育む
パック・エックス営業本部採用企画チームの濱田泰輔リーダーは、「ゲーム形式の体験型研修には社員の意識と行動を変える効果が高いと」と言う。ゲーム形式では、否応なく参加者が当事者として問題解決に取り組むため「自分で考えて行動する」ことが求められる。しかも、「楽しみながら」だ。
「研修用のゲームは弊社が独自に作ったオリジナルコンテンツで、講師陣はパチンコ業界経験が豊富な各領域の講師やコンサルタントの方々です。店舗運営シミュレーションゲームであれば、戦略を立て、利益を上げるためにチームで議論し、試行錯誤を重ねます。『発言していい』
『自分の意見が歓迎されている』という雰囲気だから、日常業務の中では表現することに尻込みしがちな若手でも主体性を発揮できます」(濱田リーダー)
実際に「エネ・オレ」導入企業からは、「研修に参加した入社1年目の社員が、以前よりも積極的に店長とコミュニケーションを取るようになった」「研修参加前より視座が高まり、店舗全体の中での自分の役割を理解しようとする姿勢が生まれた」といった声が寄せられている。
学ぶ姿勢が生まれたらオンライン研修へ
体験型研修を通じて「自分で考え、行動する」ことの楽しさを知った社員には、次のステップとして、より幅広い知識や実務に生かせるノウハウを学ぶ機会も用意されている。「エネ・オレ」のオンライン研修は、「オンライン×短時間で学びたい」という企業のニーズに応え、月3回を目安に開催している。人手不足状態にあるホールでも学びの機会を作ることができる。

「オンライン研修というと動画を視聴する形式をイメージされるかもしれませんが、エネ・オレでは、あくまでリアルな学び、双方向性にこだわっています」と濱田リーダーは言う。1時間の講義の中では、ブレイクアウトルーム(参加者を少人数のグループに分けクローズドなスペースを作る機能)を活用したグループワークを行うなど、能動的な参加を促す構成になっている。講義後には30分間の自由質問タイムも設けられており、一方的に知識を受け取る動画研修とは異なる学びの場を提供している。
現在は、「個人の金融リテラシー」「クレーム対応」「ハラスメント防止」などのテーマを開講。今後は「マーケティング」「接客力向上」「キャリアプラン」「業界の歴史と風適法」など、テーマをさらに広げていく予定だ。
研修は「継続して実施」が重要
研修の目的は行動変容だ。そのためには継続することが重要だ。「エネ・オレ」は定期的に会場での集合研修、オンライン研修が開催されている。多くのホールは人手不足であることから、「若手の育成=現場任せのOJT」になってしまいがち。だが、「エネ・オレ」なら、現場のシフト調整の負担を最小限に抑えながら、継続的な育成ができるはずだ。若手社員の育成は未来の戦力づくり、未来の幹部作りのための先行投資。若手社員を “現場を離れた学びの場” に参加させることを検討するべきだろう。


