千葉県内でパチンコホール「Plaza Do」を展開する大原興商(木更津市)は、房総半島の中ほどの東京湾側に『Plaza Do 長須賀店』(369台)、『Plaza Do 木更津店』(1,026台)、『Plaza Do FII店』(908台)の3店舗をドミナント出店し、このエリアのパチンコファンから高い支持を獲得している。3店舗は2026年7月より店舗清掃の運用を大幅に見直し、ホールスタッフの労務環境の改善と業務効率化を実現した。同社の大原友博取締役に話を伺った。〔文中敬称略〕

──従来は、自社雇用の清掃スタッフが行っていた「閉店後の夜間清掃」を、アウトソーシングへと切り替えたそうですね。
大原 7月に長須賀店、木更津店、FII店(富津店)とも日本ヒュウマップさんへの委託に切り替え、閉店後に行っていた清掃を開店前の朝に変更しました。例えば木更津店は総台数1,026台で10時開店ですが、清掃は朝8時から12名体制で作業を開始しています。
──アウトソーシングに切り替えた背景は?
大原 理由はいくつかあるのですが、最大の理由は、労務管理における店舗役職者の負担軽減でした。以前は夜間清掃のための清掃スタッフが各店舗に20名前後いました。社内に清掃専門の部署があるわけではないため、店長ら役職者がその労務管理を担っていて、その負担が小さくなかったのです。本社でも何年も前から、清掃スタッフの方々の有給休暇の管理、作業中の怪我・事故といった労災リスク低減のための指導、清掃資材の在庫管理などについて、「もっといい方法があるはず。いつか何とかしなければ」という課題感を持っていました。もうひとつ、ホールスタッフを早く帰宅させたかったことも大きな理由です。日本ヒュウマップさんと出会ったことで、清掃をプロに任せ、店舗役職者が本業であるホール営業の管理に集中できる環境を整える契機にしようと考えました。

──閉店後に早く帰宅できるよう、清掃の時間を「閉店後の夜」から「開店前の朝」へ変更したのですね?
大原 それも期待していました。夜間に清掃を行うと、役職者は清掃スタッフが退店してから、最終的な戸締まりや消灯チェックを行うために24時30分から40分頃まで店舗に残らざるを得ません。また、閉店作業をしているスタッフには、清掃が終わるのを待つ間の、手持無沙汰な「待機時間」も生じていました。社員にしたら「仕事は終わっているのに帰れない」という状態で、これを解消することで残業時間や深夜割増時間など人件費の削減にもなりました。24時に全員がお店を出られるよう、閉店後に行っていた設定変更や精算準備といった営業部門の作業の一部を朝に移行しました。
──その移行はスムーズにいったのですか?
大原 結論から言えばスムーズにいきました。事前に3人の店長たちが相談し、スタッフの役割分担の見直しや一部の作業の権限委譲を行うなどして、業務の流れを再構築したのです。
──閉店作業の朝への移行について、現場の社員の方々の反応はいかがでしょうか?
大原 「早く帰れるようになって嬉しい」という非常にポジティブな声が上がっています。深夜の20分、30分の差は心理的に大きいそうです。早番の役職者は朝の出勤時刻が早くなりますが、その分、夕方の退勤が少し早くなり、ワークライフバランスの向上にもつながっています。夜24時ちょうどに全員が退店できるようになったことは、防犯リスクの軽減という観点からも、非常に大きな意味があったと感じています。

──清掃スタッフの方々は日本ヒュウマップに移籍されたのですね?
大原 時間帯が変ったことで都合がつかなくなった方もいましたが、半数近くは移籍して朝の清掃に入っています。ダブルワークの方も多いので、「朝から働いたほうが1日を有効に使える」という声を聞きます。朝清掃への移行は、清掃スタッフさんたちにも好評のようです。
──アウトソース先である日本ヒュウマップの清掃品質や、以前との違いについて感じていることをお聞かせください。
大原 自社管理では我流となり手法が固定化しがちですが、日本ヒュウマップさんは多くの現場を経験している清掃のプロですので、やはり組織力やノウハウが豊富です。時短に繋がる手順の工夫で、清掃にかかるスタッフの総労働時間が減っていますし、使用する洗剤を多目的に使えるものに絞り込むことで管理コストや誤用を防ぐなど、細かな配慮も行き届いています。日本ヒュウマップさんのマネージャーたちはパチンコホール出身者ですから、店舗清掃のことは安心してお任せできます。木更津地区に新たに専任マネージャーを配置されたので、店舗とのコミュニケーションも良好です。結果として、店長はじめ役職者は、お客様に楽しんでいただく施策を考えることに集中できるようになりました。END



