ダイコク電機は、2025年のパチンコ・パチスロの市場データをまとめた「DK-SIS白書 2026年版 -2025年データ-」の発表会を開催した。今回の見どころの一つが、同社として公式に17年ぶりにパチンコ・パチスロ参加人口の推計値を公表した点だ。
同社は延べ約6500万人のプレイヤーのデータと140万台を超える遊技機データなどを掛け合わせ、2025年のパチンコ・パチスロ参加人口を「1609万人」と推計した。
公表の背景には、業界内で一般的に言われている参加人口データと、実際の市場の粗利規模との間に大きな乖離(かいり)があるという問題意識があった。業界が極端に縮小しているという誤った印象を払拭し、実態に即した数値とともに「多くの人が遊んでいる大きな産業」という姿を業界内外に広く伝えるために参加人口の推計に取り組んだ。
説明した⽚瀬宏之氏(MG推進部 SISプロフェッショナル ⾸席講師)は、「いまだに1,600万人ファンがいる大きな産業であり、簡単にはなくならない。だけ大衆が楽しんでくれている業界なので、業界を発展させていきたいという思いがあります」と述べた。
白書が示す2025年の主要指標では、パチンコとパチスロで明暗が分かれる結果となった。市場全体の「業界総売上」は16.2兆円と前年並みの横ばいで推移したものの、「業界総粗利」は2.48兆円(前年は2.54兆円)とわずかに下落した。
部門別に見ると、パチンコ総売上は7.4兆円(前年7.7兆円)、パチンコ総粗利は1.31兆円(前年1.37兆円)とともに減少。一方、パチスロ総売上は8.8兆円(前年8.5兆円)と増加し、パチスロ総粗利は1.17兆円(前年1.17兆円)と横ばいを維持した。業績不調なパチンコへの投資増加が業界全体の遊技機利益(※)を押し下げる要因になったと分析している。※遊技機利益=業界総粗利から遊技機購入費用を差し引いたもの。
特に同社が危惧しているのが「4円パチンコ」の深刻な低迷である。4円パチンコの平均アウトや遊技時間は3年連続で過去最低を記録した。この原因として、1時間あたりの消費金額を示す「遊技時間粗利」の上昇、「玉単価」の上昇によるファンの負担増を挙げている。


