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受け身から主体的へ 体験型研修が行動を変える

ゲーム形式の体験型研修
受け身から主体的へ 体験型研修が行動を変える

本記事は『Amusement Business Answers』(2025 AUTUMN Vo.1 No.4)に掲載中です。

最近の若手は指示待ちで、自分から動かない─。多くのホール企業の店長や人事部門の方々が、そんな声を口にしています。特に新入社員から入社3年目程度までの若手社員は、ルーチン業務を中心に日々を過ごしています。彼らは業界知識も業務理解もまだ浅いし、かつてのように「店長になたい」と思って入社してきた社員はごく少数です。その結果、上の世代からは「受け身」「自分の頭で考えていない」と映りがちです。実際、この時期に仕事の楽しさを感じられないと、「何のためにここで働いているのかわからない」という気持ちが芽生え、離職の引き金になってしまいます。

こうした悩みに対して、当社がご提案しているのがゲーム形式の体験型研修パッケージ「エネ・オレ」です。この研修サービスは、パチンコ業界で働く面白さや自社で働く意義を深く感じてもらい、エンゲージメントを高めることを目的に開発しました。そのため、グループの仲間と知恵を出し合い、他のグループと競うよう設計しているのが大きな特徴です。

現在、ボードゲーム形式の店舗運営シミュレーション、謎解き脱出ゲーム形式によるチームビルディング研修など業界に特化した14種類のコンテンツを用意しており、各社の課題に応じて最適な内容を選択できます。サブスクリプション型のサービスで、契約期間中は定期開催される研修に社員を1名から、何度でも参加させることができます。同業他社の社員と一緒に参加する集合型研修のため、日常業務では得られない非日常的な学びの場と、他社との交流が、新たな視点と刺激をもたらします。

主体性を育み成長実感を与える

一般的なインプット型の座学研修とは異なり、「エネ・オレ」の体験型研修には社員の意識と行動を変える独特の力があります。

ゲーム形式では参加者が当事者として問題解決に取り組むため「自分で考えて行動する」ことが求められます。店舗運営シミュレーションゲームであれば、戦略を立て、利益を上げるためにチームで議論し、試行錯誤を重ねる中で、否応なく当事者意識が生まれます。「発言していい」「自分の意見が歓迎される」という雰囲気だからこそ、普段の現場では表現することに尻込みしがちな若手でも主体性を発揮できるのです。

また、ゲーム形式のコンテンツでは短時間で具体的な成果が見えることから、参加者は「自分にもできる」という自信と成長実感を得られます。

研修参加でエンゲージメントが高まる

若手社員が外部の研修に参加することには、「会社が自分の成長を真剣に考えてくれている」と実感できるというメリットもあります。社員は、「この会社にいたら成長できそう」「自分の将来を考えてくれている」と感じ、組織への信頼感とエンゲージメントが高まり、定着につながっていきます。

実際に「エネ・オレ」導入企業からも、その効果を実感する声が数多く寄せられています。ある企業では、研修参加後の1年目社員が積極的に店長とコミュニケーションを取るようになったり、参加前より視座が高まり、店舗全体の中での自分の役割を理解しようとする姿勢が生まれたそうです。また別の企業では、若手社員と一緒に参加した店長様が、「若手社員が、私と共通の体験と言語を持つ関係へと変化したことの効果が大きい。研修で得た共通の視点や用語を使って、日常業務での意思疎通の精度が高まり、会話がより建設的になった」とのです。

研修は「継続して実施」が重要

研修の目的は行動変容です。そのためには継続することが重要です。継続的に参加させることで、若手の中で学びが「経験」として蓄積され、意識や行動がアップデートされるのです。「エネ・オレ」は定期的にオンライン開催、会場開催がおこなわれており、社員1名から参加できるため、現場のシフト調整の負担を最小限に抑えながら、継続的な育成ができます。特に人員が限られた中小規模の企業にとって、教える側の負担がないのがメリットでしょう。

パチンコホール業界では、現場の負担感が強く、「育成=現場任せのOJT」になってしまいがちです。しかし、若手社員の育成は未来の戦力づくりにほかなりません。ぜひ一度、若手社員を “現場を離れた学びの場” に参加させてみてください。

文=パック・エックス

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