コラム

自走するリーダーを育てるには判断経験を積ませて責任感を育む

次世代リーダーのためのマーケティング論
自走するリーダーを育てるには判断経験を積ませて責任感を育む
文 = 吉田真晃(株式会社フリコユラス 代表取締役)/text by Yoshida Masaaki

理想のリーダーとはどんな人物でしょうか?そして、皆さまの組織では次世代リーダーが着実に育っているでしょうか?

私は大人気漫画『キングダム』が大好きなのですが、厳しい戦況でも皆が一丸となり、それぞれの役割を持ち窮地から勝利を勝ち取った瞬間、歓喜の声が戦場に響きます。その光景はまさに、現場で成果を上げたときの組織の姿と重なります。この軍を率い、役割と目標を明確にし、仲間に力を発揮してもらい、仲間を勝利へと導く将軍こそがリーダーであると思います。

私が現場で店長をしていた21歳か22歳の頃の経験です。私は最年少で店長に抜擢されたものの、元々、あがり症で引っ込み思案でした。先輩店長たちの中で、会議で発言できず、黙って終えることがほとんどでした。そんな私が変わることができたのは、社内の接遇のキャンペーンで、私の店舗が最下位の評価を受けたことがきっかけでした。

店舗のスタッフのほとんどは、私より年上で、私は彼らに言うべきことも言えなかったのです。そのせいで、チーム全体が低評価とされたのです。「自分がリーダーだと皆が不幸なんじゃないか?」と悩み、退職さえ考えました。

私は自分の姿勢を改め、皆の評価を回復したい一心から、それぞれに取り組んでもらいたいことを、具体的に伝えました。

すると、少しずつ成果が出始め、ついには接遇キャンペーンで優勝を果たしました。メンバーに感謝の言葉を述べていると涙がこぼれてきました。

うまくできるように導くそれがリーダーの役割

この経験を通じて、私が考える理想のリーダー像は「部下を勝たせる人」だと明確になりました。部下やメンバーが成功し、現場で成果が出ている状態を作る。それがリーダーの存在価値だと思います。現場を巻き込むリーダーは、メンバーに明確な目標と役割を与えます。そして、目標達成の定義を、メンバーが理解できる数値目標に言い換えて伝えます。
>>記事全文は『Amusement Business Answers』(2025 AUTUMN Vo.1 No.4)でお読みいただけます。

■ 吉田真晃
1994年 6店舗のパチンコ企業入社。
1997年 最年少記録で店長に昇格。
1998年 担当地域を地域一番店に。
2006年 20店舗の統括責任者、店長教育を担当。
2014年 営業力向上コンサルタントとして独立、株式会社フリコユラスを設立。法人設立2期目にしてホール・機械メーカーなど31法人と契約、月1回訪問スタイルにて253
本の年間コンサルティングをおこなった。
現在は具体的な戦術にこだわった勉強会スタイルのサポートをおこない、勉強会終了後には「やるべきことが明確になる」と定評あり。

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