ゴールデンウィーク期間中の5月2日(土)、3日(日)の2日間にわたり、全国のパチンコホール約1980店が、営業中の店舗内で一部のスマート遊技機を無料で遊べる「お試しプレイ」を実施している。
「推しパチの日・推しスロの日」(通称:推しの日)と銘打たれた本プロジェクトは、ホール関係4団体が日工組、日電協の協力を得て実施している新規若年層獲得のためのキャンペーンで、今年は「プレテスト」と位置付けられている。

無料で遊べる18台を配置
東京都葛飾区・金町駅前の『ダイナム金町南口店』(総台数680台)では、1階のパチンコフロアの10台、2階のパチスロフロアの8台で「お試しプレイ」を開催している。1階、2階とも、視認性が高いメイン動線上に無料で遊べる状態にしたスマート遊技機を配置。また、景品カウンターには「推しの日」専用賞品のカタログを置いている。

遊び方がわからないノンユーザーの来店を想定し、各階の「お試しプレイ」コーナーには、対応する専任スタッフを配置。初日の午前中は、同店の渡辺一志ストアマネジャーみずからが、1階メイン入口正面の「お試しプレイ」コーナーを担当した。

重要なのは、「推しの日」をどう活用するか?
ダイナムは全388店舗が「推しの日」に参加し、計7821台を「お試しプレイ」コーナーに配置した。もともと業界を挙げて新規ユーザーを増やす取り組みに賛同していた同社は、3月31日に開催された全社方針発表会の場で、保坂明代表が「全店参加」の方針を表明。これを受け、タスクチームが立ち上がり、「お試しプレイ」については、「パチンコ、パチスロ各10台。専任スタッフを配置する」などの指針を設けた。
「推しの日」の実施責任者を務めたダイナムジャパンホールディングスの新福克得コーポレートグループ政策渉外担当マネジャーは、「業界としての施策である『推しの日』に参画することも重要ですが、それ以上に、各店舗が新しいファンを増やすために『推しの日』をどう活用するかを主体的に考えることにに、大きな意義があると考えています」と同社のスタンスを説明する。

店舗への誘導は既存客への「連れパチ」の提案
「推しの日」は若年層ノンユーザーにパチンコ・パチスロに触れてもらうための施策。KIBUN PACHI-PACHI委員会は、藤田ニコルはじめインフルエンサーを起用してプロモーションを展開してきた。では、参加各店舗はどうやって自店へ誘導したのか。ダイナムでは、企業公式Xおよび店舗のWebサイトでの告知に加え、常連客への「連れパチ」の提案、従業員による友人へのクチコミを実施した。
『ダイナム金町南口』の渡辺ストアマネジャーによると、店舗近隣の企業訪問(オフィスや飲食店などへの案内)を実施した店舗も多いそうだ。
「当店はシフトの関係で企業訪問はできなかったのですが、ここは学生が多い街なので、駅前で若年層へのポケットティッシュ配布で告知を行いました」
取材に訪れたのは2日の昼過ぎだが、その時点ですでに2組の学生らしき「連れパチ」客が、「お試しプレイ」をしていた。渡辺ストアマネジャーによると、近隣のダイナム店の中には、11時の時点で着席率が7割程度の店舗もあったという。

「推しの日」は将来への投資
ゴールデンウィークという書き入れ時に、4円パチンコ・20円パチスロコーナーから計18台のスマート遊技機を「お試しプレイ」に移動したことについて、店舗責任者の立場で渡辺ストアマネジャーはどう考えているのだろうか。
「店舗はさまざまなプロモーション費用をかけていますから、これも同じように必要な投資だと考えています。長い目で見れば、新規ファンが1人でも増えてくれれば大きな成果」
今回の「推しの日」は、プレテストという位置付け。今後についても前向きだ。
「ファンを増やすための課題は、ノンユーザーの方々が抱いているパチンコに対する不信感を払拭すること。そのためには試していただく必要があります。無料で体験できる施策は、肝となる『連れパチ』のハードルを大きく下げられます。私は、毎年同じ時期にプロモーションを継続していくことが重要だと思います」
取材=Answers編集部
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