人材・組織

採用難でも「必要な人材」と出会える中小パチンコ企業の特徴

パチンコホールの設備の進化により少人数での運営が可能になったが、いまなお「人材不足感」は高止まりしたまま。しかし、「勤務していた店舗の閉店」「家庭の事情」など、さまざまな理由で退職・転職を検討している人材はいる。そして、そういった実務経験者を採用できている企業もある。

「有名企業でもなく、圧倒的な高待遇でもないのに良い人材と出会えている企業の特徴の一つに、『スピード感』があります」と、パック・エックスで求職者のサポートをおこなっている大木祐司さんは言う。

パック・エックスの大木祐司さん

「最近、サポートさせていただいた現役店長のA様のケースはとても印象的で、お子様の新学期の前に転職先を決めて転居したいというご要望でした。『こういう事情だから急いで対応していただきたい』と企業様にお願いしたわけではないのですが、弊社から数社に『こういう経歴の方が転職をお考えです』とご案内すると、その中のB社はすぐに面談日を決めた。

店長ポストは募集していないが、
お会いして、話しをしてみたい。

求職者Aさんがパック・エックスに相談したその日のうちに、大木さんはAさんのご経歴・強みを元にして、希望とマッチしそうなホール企業を選別しAさんに紹介。選考を進める企業を一緒に決めると、作成したエントリシートを選考企業へ送付。翌日には企業側に電話を入れて面接の可否を確認した。パック・エックスにとって、ここまでは通常のスピード感だ。

B社は、主任や副店長クラスの若年人材を公募していたが、店長ポストは募集していない状況だった。しかし同社の人事管掌のC役員の中では、「今後の企業の成長のために、店長経験者クラスの人材が必要なのかもしれない」という考えもあった。

C役員は、「とりあえずお会いして、話しをしてみたい」と、翌々日の予定を調整することにした。AさんとB社の距離は離れていたため、Webでの面談もできたのたが、中間地点にある都市のホテルのラウンジで会うことになった。その結果、C役員は「当社の組織に欠けている最後のピースとなる方と出会えた」と、Aさんを迎え入れることを決めた。Aさんがパック・エックスに連絡を入れた日から3日後だ。

「Aさんは現職と同じ待遇で迎え入れてくれたことを非常に喜んでいました。それ以上に、『役員の方みずからが、こんなにすぐに面接をしてくれて、人材採用にかける熱意を感じましたし、感謝しています』とおっしゃっていました」(大木さん)

Aさんはこの数日後に他の会社の面接もおこなって内定を得たが、最初に面接したB社に入社することを決めた。

店長以上の方の転職では、給与待遇と同じかそれ以上に、経営者の理念に共感できるか、熱量を感じることができるかということが決め手になることが多い。求職者にとって「経営層が自分のために時間をやりくりしてくれた」という事実、つまり『スピード感』は、熱量を感じる大きな要素のひとつになるのだ。

取材=Answers 編集部

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