取り残されないためのデジタル・ITリテラシー
業務自動化コンサルタントからの最優先すべきホール向け活用提案
文 = 榊 優介( 株式会社 ENTER 代表取締役)/text by Sakaki Yusuke
パチンコホール経営は、生成AI、データ分析、プログラミングが急速に普及し、“デジタル活用力”が競争力そのものになる時代へと移行しつつあります。なかでもPython(シンプルで読みやすい構文が特徴)を用いた業務自動化は、小さな投資で大きな効果を生み出し、利益創出に直結する点から他業界では注目を集めています。しかし「とにかくデジタルを導入すれば良い」というわけではありません。重要なのは、パチンコホール営業において「勝つためにどこに着手するか」を見極めることです。
本稿では、ホール営業の現場にも本部にも導入しやすく、特に効果が高い3つの活用案に絞ってご紹介します。
①日次営業レポートの自動化
多くの店舗では現在、店長や主任が限られた時間の中で台データをExcelへまとめ、粗利、稼働、機種別の数値を手作業で整理していることでしょう。しかしこの作業は時間がかかるうえ、転記ミスも発生しやすい。こういった作業は、Pythonを活用することで、データ取り込み、集計、グラフ作成、フォーマット整形、関係者へのメール配信までを一括で自動化できるのです。
これにより担当者は「数字を作る作業」から解放され、「数字を読み、判断する業務」に集中できるようになります。労務コスト削減と意思決定の質の向上が同時に実現するので、最初に着手する業務自動化の領域として非常に効果が大きいのです。
②台入替シミュレーションの自動化
遊技機の入替判断はホール運営における最大級の投資であり、その良し悪しは店舗全体の収益構造を左右します。しかし実務では、稼働実績、中古価格、撤去期限、スペックのバランスなど、膨大な要素を経験と勘に頼って判断しているケースが多いようです。これが「入替の質の差」を生んでいます。
ここにPythonを取り入れると、膨大な情報を高速かつ正確に処理し、複数の入替パターンを瞬時に比較できるようになります。下記が自動化できることの一例です。
>>記事全文は『Amusement Business Answers』(2026 WINTER Vo.2 No.1)でお読みいただけます。

■ さかき ゆうすけ
大学卒業後、大手流通チェーンなどを経て、2005年にマルハングループに入社。おもに本社部門(経営企画、販売促進、営業推進)に従事し、「マルハンアプリ」や「にゃんまる」を開発。2022年、マルハン東日本カンパニー内の新会社として株式会社ENTERを設立。
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