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パチンコ店のアルバイト時給、ホールスタッフ求人の約8割が「早・遅で時給差なし」

パチンコ店のアルバイトといえば、「早番シフトよりも、遅番シフトの方が高時給」というイメージが強かったのですが、パチンコ店の最新求人データを紐解くと、実態は大きく異なっていることが分かりました。

【最新データ】2026年4月のパチンコ店アルバイト 時給平均は1,273.4円
パチンコ店アルバイト、ホール・カウンタースタッフの時給について、チェックしたところ、以下のような状況でした。

■パチンコ店アルバイト時給の状況(全国平均)
全体平均:1,273.4円
早番平均:1,261.8円(中央値:1,250円)
遅番平均:1,285.1円(中央値:1,300円)
早遅差額:23.3円(遅番平均 - 早番平均)
※株式会社パック・エックス運営のパチンコ専門アルバイト求人サイト「パチンコバイト」より
※有料掲載求人2026年4月3日時点/職種:ホール・カウンタースタッフ/n=1,383店舗
※清掃スタッフ、警備スタッフ、付帯キッチンスタッフの求人は除外

パチンコ店アルバイト時給202604

首都圏に限ると、早番の平均は1,343円、遅番の平均は1,381円です。

全国のパチンコ店の早番と遅番の時給差は平均でわずか23.3円。そして、同求人サイトに掲載されたホール・カウンタースタッフ求人の77.4%(1,071店舗)が、早番・遅番の基本時給を同額に設定(フラット化)していました。
現時点で言えることは、「遅番の基本時給を高く設定し、金銭的メリットで訴求する」というアプローチは、スタンダードではないということです。このデータを踏まえると、「同じ店舗内で早遅の差を付ける意味がない」とも受け止められます。

掲載店舗の時給を統一する法人は約1割
さらに、データを深掘りすると非常に興味深い事実が浮かび上がってきます。店舗単位で見れば約8割が早遅のベース時給は同額であるのに対し、求人を掲載している自社の店舗間のベース時給を統一している法人はわずか12.5%(5店舗以上掲載の法人中)に留まりました。そして、その大半は、同一県内にドミナント展開している法人です。
つまり、多くのパチンコ企業は「店舗の中では早遅の時給差を無くしている」ものの、「A店は1,300円、B店は1,250円」というように、店舗間(エリア間)のベース時給は一律にせず、シビアに分けているということです。これは、パチンコ企業が「店舗ごとの商圏相場に合わせた局地戦を徹底している」という証ではないでしょうか。逆に言えば、安易に店舗間の時給を等しくしてしまうと、各店舗の商圏における競合(他業種)との「綱引き」において、やりにくさや影響が出るということでしょう。

時給の魅せ方に創意工夫
このように、早遅時給のフラット化が大変目立つのですが、時給金額の魅せ方、差別化の工夫が各企業、各店舗で見受けられています。例えば、土日祝の時給ベース(平日基本時給の100円増しなど)求人の原稿で掲載するというのは、拮抗する他業種求人との時給に差を付ける有効な掲載方法といえるでしょう。
また、店舗内で早遅の時給差を付けるホールでは、求人を早番用、遅番用とそれぞれ独立した原稿を掲載し、遅番時間帯の時給を視覚的に目立つようにするなど、遅番時間帯の競合対策を行うケースも見受けられています。
20代求職者は「勤務地」「時給」「シフトの融通」を重視する傾向があるため、Indeedなどにおいて求人を見て選ぶ際の視覚的インパクト、応募への心理的な影響は皆無ではないでしょう。不利な条件を緩和、あるいは、まったく異なる訴求ポイントをしっかり打ち出す必要があります。

今回のデータから見えてきた動向が、今後のアルバイト採用のあり方を考える上で、ひとつのきっかけになれば幸いです。

本文: 株式会社パック・エックス アルバイト事業部 肥後こすも

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