年末の大掃除の際、2007年に発行した業界のレポートが出てきた。これは、人口に対して、パチンコホールで遊技している客数がどの程度いるかを、全国30エリアで調査を行ったものだ。
現在の客数状況と比較すると、2 0 0 7 年当時の客数は圧倒的に多かった。パチスロ4号機の設置が終焉を迎え、各地で1円パチンコが散見され始めたタイミングだ。客数の違いだけでなく、部門別の客数の構成比が現在とはまったく異なっていた。当時は4円パチンコ部門の客数が店舗客数の中心だった。
昨今の全国各地の店舗では特定日の取材や来店といった企画を行い、パチスロ客を中心に集客を行う。企画を行う店舗ではパチスロに高設定を投入する。その情報を様々な手法でSNSを使い公開する。これにより一部の情報収集能力の長けた層が高設定台を掴むことが可能となっている。
パチスロ放出費用の捻出に充てられるのがパチンコ、特に4円パチンコで得た利益だ。売上の上がりやすい機種を、過度とも思われるほど導入する。しかし稼働はあっさり低下し、それらの機種を低単価部門に放り込む。荒い機械を望んではいない低単価部門の客層はこれを支持せず、低単価部門の客数も減少していく。
情報強者だけ得をする構造に歯止めをかけないと、客数減少は止められない。
2026年は「自店舗にとって必要な客層は誰なのか?」「誰に向けて商売を行っているのか?」と問い直し、短期の集客だけを目指した運営を見直すことが必要だ。

島田雄一郎 遊技産業未来研究所 取締役副社長/大学卒業後、パチンコホール企業を経て、日本最大級の経営コンサルタント会社に転職。2020年より、(株)遊技産業未来研究所にてホール、遊技機メーカー、関連業の経営及び運営支援、販売協力、店舗プロデュースを行う。

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